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淡路島西国三十三ヶ所霊場めぐり

第六番 補陀落山観音寺

第六番 補陀落山観音寺の画像

 当寺がある沼島(ぬしま)は、淡路島の南、南あわじ市灘の沖合いにある、周囲およそ10キロメートルほどの小さな島である。ここ沼島は、「おのころ島」としての伝説をもち、イザナギ、イザナミの二神が最初に創った島であるといわれている。島の周囲には断崖絶壁、奇岩などが多く、島を周遊・遊覧する船もあるほどだ。特に、沼島のシンボルともいえる「上立神岩」は巡礼のついでに一度はみておきたい。海からそそりたつように鎮座するこの岩は、この地に昔住んでいた海人族にとって信仰の対象だったのだろう。この沼島へは灘にある土生港(はぶこう)から連絡線がでている。さて、船着場付近の沼島ターミナルセンターから、海沿いに南東の方向へ歩いてゆくと、川のそばに観音堂が建っているのがみえてくる。当寺本尊である千手観音は、島の南西にある観音バエとよばれる岩礁に、海中から現れたものを安置したのだという言い伝えが残っている。また、納経は付近にある神宮寺にて受け付けている。

所在地 兵庫県南あわじ市沼島(神宮寺が兼務。納経は神宮寺にて 電話:0799-57-0029)
本尊 千手観世音菩薩
宗派 高野山真言宗
ご詠歌 「たび人やぐぜいの船にさをさして わたる沼島のふだらくの岸」
連絡先 神宮寺 電話:0799-57-0029

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