第三十一番 栗村山常隆寺
常隆寺は常隆寺山の最高峰伊勢の森頂上近くにあり、北淡路随一の名刹である。県の天然記念物であるスダジイやアカガシの群落に包まれ、豊かな自然が残っている。寺の縁起によれば、かつて行基が攝津麻耶山で在錫中、西南の方角に、紫雲がたなびき、光明が放たれるのを見た。そこで淡路に渡り、この山へ登ってくると、栗の大木から光が放たれている。菩薩の神託を受け、この栗の木で十一面千手観音菩薩を彫り、本尊としたという。以来、ここは栗村山と号するようになった。また、第五十代桓武天皇が皇弟である早良親王の霊をなぐさめるための当寺を勅願寺とし、七堂伽藍を建立したために隆盛したという。また、ここは洲本市千光寺、淡路市東山寺とともに、淡路三山の一つとして高山信仰の聖地でもある。
所在地 | 淡路市久野々154 |
本尊 | 千手観世音菩薩 |
宗派 | 高野山真言宗 |
ご詠歌 | 「昔よりたへぬ御法の山なれば 常隆せんとも言べかりける」 |
連絡先 | 電話:0799-82-0451 |
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