第二十九番 無染山清水寺
国道二十八号より、平和大観音像を右手に見ながら山手へ登る。八幡神社と八幡寺を横目に、谷川にそって登ると、どんどんと道は狭くなっていく。近くに道を歩く地元の人を捕まえて、くわしい場所を尋ねてゆくほうが無難だ。谷川の北岸を、急な坂道を登ってゆくと、ひっそりと清水寺が建っている。本尊は千手観音であり、通称「清水の観音さん」とよばれている。この寺の少しばかり下には滝があり、不動明王を祭っているが、この滝は詠歌に詠われているものだ。また、境内入口のそばには、月山寺（淡路西国三十番）へ十八丁と刻まれた道標。文政十一年とある。なお、当寺は無住であり、納経は地区世話人がおこなっているので、あらかじめ第一番千光寺へと問い合わせておくほうがよいだろう。
| 所在地 | 淡路市釜口里 |
| 本尊 | 千手観世音菩薩 |
| 宗派 | - |
| ご詠歌 | 「たきの音松のあらしの清水や たふとき月のかげぞすゞしき」 |
| 連絡先 | 第一番 千光寺 電話：0799-22-0281 |
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